天龍源一郎「4年3カ月…感謝しかありません」ミスタープロレス交龍録 最終回は『三遊亭円楽』

「最終回」を迎えた天龍源一郎のミスタープロレス交龍録
写真/熊谷貫

天龍源一郎は、その40年間の“腹いっぱいのプロレス人生”で様々な名レスラーと出会い、闘い、交流した。ジャイアント馬場とアントニオ猪木の2人にピンフォールでの勝利を収めた唯一の日本人レスラーであり、ミスタープロレスとまで称された天龍。そんな天龍だからこそ語れるレジェンドレスラーたちとの濃厚エピソードを大公開しよう!

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この正月は自宅に2日間だけ戻ることができました。帰った日に食べたしゃぶしゃぶは、1972年に初めて自腹で食べたしゃぶしゃぶに負けないぐらい美味かったね(笑)。それが2023年最初の俺の報告です。

さて、今回でこの連載も最終回を迎えることになりました。飾ることもなく、盛ることもなく、素のままに話をしてきたから「こんな馬鹿なことをやって」とか、人生の面白さを感じてくれたら、それでいいと思っています。まあ、人生とはこんなものですよ。4年3カ月、ご愛読いただき、感謝しかありません。

さて、最終回に俺が語りたい人物は、昨年9月30日に亡くなった三遊亭円楽師匠です。「レジェンドレスラーについて語る!」というサブタイトルが付いているけれども、プロレスをとっても大切にしてくれた、俺にとってかけがえのない円楽師匠で締め括らせてもらいます。俺の中では、円楽さんというよりも三遊亭楽太郎さんなので、親しみを込めて楽ちゃんと呼ばせていただこうと思う。

楽ちゃんと俺は同級生。俺が1950年2月2日生まれで、楽ちゃんは2月8日生まれ。1963年12月に勝山から上京して二所ノ関部屋に入った俺は、64年1月の中学2年生3学期から楽ちゃんがいる両国中学に編入になったんだよ。両国中学は進学校だったけど、俺の代から試験的に相撲取りが編入されるようになったんだよね。だから同じ学年に相撲取りが5~6人いた。千葉とか、遠くから越境で来る生徒もいた学校なのに、相撲取りが編入したことで偏差値が下がっちゃったから、先生は嫌がっていたね。

クラスは違ったから、中学時代に喋ったことはないんだけど、楽ちゃんはやんちゃなグループにいたんだよ。俺とクラスは違うけど、双津竜(のちの時津風親方)とかを呼び出して「相撲取りが偉そうにしやがって」って、脅していたのが楽ちゃんたちのグループ(笑)。楽ちゃんの仲間が他のクラスや他の学校から盗んできた弁当を売っていて、それは俺も買ったね(笑)。腹をすかせて相撲部屋から学校に行くから、持たされた弁当はすぐに食べちゃっていたからね。

で、10年近く経って、ある時に馬場さんに「おい、天龍。楽ちゃんと同級生だろ? 銀座で独演会があるんだけど、俺の代わりに行ってこいよ」って言われて、今言ったような記憶がおぼろげにあったから「ああ、いいですよ」って、独演会に行ったのが、親しくなったきっかけ。もう楽ちゃんは『笑点』のメンバーだったから有名だった。

――貴重なエピソードの続きは、発売中の「BUBKA3月号」で!

取材・文/小佐野景浩

三遊亭円楽|1950年、東京都生まれ。1970年大学在学中に五代目三遊亭圓楽に入門。三遊亭楽太郎として円楽一門となる。1976年二ツ目昇進。1977年には『笑点』のレギュラーとなる。1981年3月真打昇進。2010年3月には三遊亭楽太郎から師匠の名跡である六代目三遊亭圓楽を襲名。高座、TV番組において活躍も2022年9月、病により永眠した。プロレス、プロレスラーとの縁も深く、天龍はもとより、「DORAGON GATE」の前身である「闘龍門JAPAN」の理事を務めていた縁でウルティモ・ドラゴンや藤波辰爾とも親交があった。

天龍源一郎|1950年生まれ、福井県出身。1963年に大相撲入り。1976年のプロレス転向後は「天龍同盟」での軍団抗争や団体対抗戦で日本・海外のトップレスラーと激闘を繰り広げ、マット界に革命を起こし続ける。2015年の引退後もテレビなど各メディアで活躍中。

天龍祭~天龍源一郎AID~
日時:2023年2月12日(日)
 1部12:00開場/12:30開始
 2部17:00開場/17:30開始
場所:新木場1stRING
チケット:天龍プロジェクトオフィシャルショップ
https://www.tenryuproject.jp/product/597

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