RHYMESTER宇多丸のマブ論、2022年度 楽曲ベスト20&アルバムベスト10!

RHYMESTER宇多丸のマブ論

恒例、年間ベスト企画。当連載で取り上げた2022年リリース作品が対象ですが、案の定と言うべきか(笑)今回は例年の15曲にはとても収まらず、ついに「ベスト20」で行くことに!(ちなみに年末滑り込みの中では、関美彦プロデュースによるルカタマのアルバム『MISRULE』が良かったです)

第1位は、加茂啓太郎が送り出した最新鋭グループCIRGO GRINCO、特にそのアップデートされたスタンスの決定版と言える『Up to You』を……同じく加茂啓太郎プロデュース、若き鬼才MAINAMINDによる信じられないほどカッコいいハウスチューン『Sweetest Love Affair』も、同率1位でいいくらいの、第2位です! 加茂さんはアルバムでもプロデュース作が1位なので、文句なくMVPですね。

3位は、目下出す曲全て間違いない文坂なのと、同じく2022年も大活躍だった佐々木喫茶が、再び毒々しい化学反応を起こした最先端テクノ歌謡『好印象な恋しよう』!

4位は東京女子流『夢の中に連れてって』、5位は寺嶋由芙『恋の後味』、いずれも見事に洗練された大人のポップス……その意味でこちらは「大人のクラブ賛歌」とも言える仮谷せいら(矢舟テツローとのコラボも絶品)の『シュドゥダン』が、一年通して大変耳に残り、第6位!

7位は、絶好調の宮野弦士によるPWL調アイドルソングの現代版、さよならステイチューンの『TUNED!』。8位は武井麻里子の良質テクノポップ『時雨TIME』、9位は不思議でメルヘンな曲展開がクセになる根本凪『ラベンダーミルクの思惑』……そして第10位は、カバーの選曲センス自体がヤバい極上シティポップ、降幡愛『Wonderland 夕闇 City』!

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宇多丸|ヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパー。放送業界の最高栄誉「ギャラクシー賞」を受賞するなど、メディアでの活躍もめざましい。

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