九州女子翼、表現力が一段と向上した極上の定期公演を開催

「九州女子翼定期公演 第七十三片 in TOKYO」より
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九州を拠点に、国内外で幅広い活動をしている5人組のガールズグループ・九州女子翼が、毎月開催している定期公演の東京編となる「九州女子翼定期公演 第七十三片 in TOKYO」を、AKIBAカルチャーズ劇場で開催した

ここでは、第2幕「カバー曲音楽ショー」の模様を紹介したい。彼女たちは、既報の通り3月に開催した初のワンマンを成功させるだけでなく、さらにGWには、地元福岡の人気の「どんたく」祭でもライブやパレードに出演するなど、八面六臂の大活躍であり、精神的にも、パフォーマンス的にも長足の進化を遂げているが、今回の東京定期では、その実力を存分に味わえる極上のステージを披露してくれた。

これまでの2幕目は、その都度歌唱の組を決めていたのだが、今回の4月クール(4、5、6月)では、その組を固定し、各地の定期=東京・福岡、大阪において、同じ陣容でパフォーマンスを行うことで、より一体感や成長を促す構想となっているようで、かつて同地で開催されていた「アコースティックレターライブ」を思い起こさせてくれた。ちなみにユニットは、実玖+鈴川瑠菜+花音の「あざとりお」と、詩絵里+木城杏菜の「シンリンヨク」となる。

さて、2幕目の演目は、5人そろってのカバー「Danceでバコーン!/℃-ute」から開始となっていたが、のっけから厚みと力強さを感じられる圧倒的な歌声+パフォーマンスが楽しめた。元気さ、賑やかさ、楽しさ、麗しさ、愛らしさといった形容詞をいくらでも適用できるような圧巻のステージであり、前回4月の定期よりも長足の進化・成長を感じられる出来映えとなっていたのが印象に残った。

続く「あざとりお」の楽曲も、曲の持つ雰囲気をより感じるというよりも、体感できるような空間が醸成されており、個々のメンバーの成長が、3人がそろった時に相乗的な効果を生み出し、圧巻の表現力を披露してくれていた。

詩絵里+杏菜による「シンリンヨク」のパートも、詩絵里が大好きな椎名林檎のカバーとなるが、低音ボイスが響き渡り、中でも杏菜はこんな低音を出せたのか? という新たな感動を提示してくれた。

今回は、鈴川のソロステージもあり、大好きなLiSAの楽曲をカバーしていたが、乗せるとどこまでも上がっていくという、まさに鈴川の面目躍如といった雰囲気。ハイキーな歌声で、彼女の歌の世界観をここ秋葉原の地に再現してくれていた。

終盤は、定期公演(劇場)限定曲・2曲を5人そろって歌唱してくれたが、上述の通り、個々のメンバーの成長、5人が合わさった時の成長が大きく進み、会場に集まった多くのファンを巻き込み、圧倒的な熱量を劇場内に醸成してくれた。

今年のTIF出場も決まり、気合が高まっている今、この熱がどこまで上がっていくのか? 彼女たちがどこまでの飛翔を果たすのか? 今後も追っていきたいと思う。

九州女子翼 二幕目セットリスト

・全員(5名)「Danceでバコーン!/℃-ute」
・あざとりお(実玖&鈴川瑠菜&花音)「大志を抱け!カルビアンビシャス!/わーすた」
・シンリンヨク(詩絵里&木城杏菜)「獣ゆく細道/椎名林檎+宮本浩次」
・鈴川瑠菜ソロ「HADASHi NO STEP/LiSA」
・全員(5名)劇場限定曲「ぎゅっと手をつないで」
・全員(5名)劇場限定曲「キミと描きたいShiny Days」

「九州女子翼定期公演 第七十三片 in TOKYO」より
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