マネージャー&プロデューサー清水大充「Especiaは部活動だったんですよね 定時を過ぎてからやるものでした」

Especia

楽曲派という言葉が死語になる前に伝えることがある!ということで始まった当連載。今回は、6月で結成10周年を迎えるグループEspeciaのマネージャーを務める清水大充が登場。Especiaはなぜ楽曲派を代表するグループに成長したのか。結成当初からリユニオンまでの軌跡を振り返る。

Especia立ち上げの経緯

――まさか受けてもらえるとは思わなかったです。

清水大充 めっちゃ悩みましたよ。会社に伝えたら、おもろいから受けろということだったので、わかりましたという感じです。

――社内的にはEspeciaの10周年公演はどう見られているんですか?

清水大充 もともとはメンバー発信でやって、利益が出たらメンバーたちで分ければいいじゃんという感じだったんです。僕とメンバーの間では「40人くらいは集まるかな?」と話していたし、赤字が想定されるものを会社から許可はもらえないので。それでライブの発表をしたら、音楽ナタリーに取り上げられたりして、結局550人くらい応募が来てしまったという。

――完全に自主イベントなんですね。

清水大充 はい、僕はOKと言っただけですね。半年くらいつばさのプロデューサー陣と久しぶりに飲んだときに相談したら、「めっちゃおもろいからやればいいじゃん」と言われて。「WWWくらいだったら埋まるんじゃないですか」みたいな話をしてたんですけど、埋まるわけないと思ってたんですよね……現役時代にこれだけの人が安定して来てくれたら解散しなかったのに(笑)。

――BELLRING少女ハートも10周年で急に再始動してリキッドルームを埋めてますからね。時代が一周して、当時熱狂した人や後追いの人の間で盛り上がっている気がします。改めて清水さんが大阪でEspeciaを始めた経緯から聞かせてください。

清水大充 僕は当時、別のアーティストのマネージャーをやっていて、その子が上京するタイミングだったんですよね。そのあたりでBiSが大阪で初ワンマンをやるやらないという話があって、(渡辺)淳之介からアイドル面白いよという言葉も聞いていて。それで自分もなにかやってみようかなと思ったのがひとつと、あとはつばさレコーズとジャンカラのオーディション企画で準グランプリをとった冨永悠香がいて。1年間の無料ボイトレ特典があったんですけど、その期間がちょうど終わるタイミングだったんです。この子をどうにかしたほうがいいよな、という気持ちもあるなかで、当時つばさのスクールのメンバーだった三ノ宮ちかがグループをやりたいと持ち掛けてきたので、じゃあアイドルやってみようかという流れになりました。

――会社は自由なことができる雰囲気だったんですか?

清水大充 いや、そんなことはないですよ。ほぼ僕ひとりで大阪支社を回していたようなところもあったので、数字的にあまりよろしくもなく、色々な施策を考えなくてはいけない状況ではあったんです。だからEspeciaは部活動だったんですよね。定時を過ぎてからやるものでした。

――終業後に動いていたんですね。

清水大充 横山(佑輝)と楽曲の打ち合わせをするのも基本的には業務後でした。彼も本社での仕事があったので。うちの会社はオーナーがやりたいアーティストを盛り上げていくチーム編成だったんですが、福原(慶匡)さんがアニメでヒットを作ったんですね。それでスタッフからヒットが生まれていいんじゃないの、という空気感はできていったんですよね。

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