――別に人との接し方を変えたとか、そういうわけじゃないんですね。

新内　アイドルの自分と普段の自分を切り替える子っていると思うんですけど、私それが全くないタイプってスタッフさんに言われて。それにこの前、1年ぶりくらいに大学の友達と遊んだんですけど、「『乃木坂工事中」観てるけど、普段とマジで変わらないね」って言われて(笑)。

――友達の前とテレビの前が全く変わらないってすごいですね(笑)。

新内　本当はもうちょっと格好良くいたかったんですけど(笑)。

――でも、親しみやすい性格っていうのは武器になるのでは？

新内　ただ、昔はもっと空気が読めなかったんです。大人になるにつれていろんなことを経験して、学んできたからいまの自分がいると思います。あと、2期生で最年長だったけど、伊藤かりんっていうすごいプレーヤーがいたのも大きいです。

――それはどういうことでしょう？

新内　伊藤かりんが同期をまとめてくれるし、(堀)未央奈みたいに先頭に立っていろんな風当たりを受けるような立場でもない。それがちょうど良かったんだと思います。

――新内さんにとって、本来の自分を変えたり飾ることなく活動できる環境だったということですか。

新内　あとは唯一の年上である、まいまい(卒業生・深川麻衣)の存在も大きかったです。最年長で、よくご飯とかに行って話を聞いてもらっていたし。 まいまいって誰からでも話しかけられる人だったんですよ。だから私もそういう存在になろうとずっと考えていました。私はまいまいを見て育ったんです。

――なるほど。最年長メンバーとしての在り方は深川さんに学んでいたんですね。ただ、最年長とは言えども、偉大な1期生の先輩たちを前にして、2期生の新内さんは悩むことも多かったと思います。

新内　悩む時期はありました。正直、逃げ出したいと思っていたこともあったけど、後輩って立場なのでどうにかして自分を保っていましたね。逃げ出したら先輩に迷惑がかかるわけじゃないですか。